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すきものぐらし

20代後半女性の好きなものたち

【被害者心理学】犯罪被害に遭った時の心の変化~急性期~

犯罪被害に遭った人の心の変化について

被害の直後から48時間くらいまでは、被害後直後衝撃期と呼ばれ、出来事が信じられないという感覚、恐怖や怒りなどの否定的な感情、無力感やコントロール感の喪失、離人感や現実感の喪失などの解離反応、動機や冷や汗などの交感神経系の興奮、困惑や混乱、まとまらない言動などが生じます。

 

 

ショックによる感情や感覚、思考の麻痺と危機的状況に対する生理的反応、混乱した思考や言動が入り混じった状態です。このような状態にある被害者は、一見冷静で落ち着いて見えたり、あるいはぼうっとしていたり、混乱したり様々な状態ではありますが、極度の緊張状態にあるということは共通しています。特に解離が強く感情を表にださない被害者は周囲から「あの人は大丈夫そうだ。」「あの人は強い人だ。」と思われてしまう傾向がとても高いんです。

 

よく、子どもが亡くなって「涙がひとつも出なかった。」「なぜか、子どもが亡くなった後も毅然と振る舞えていた」というのは、この症状が出ているからです。被害者が強いのではなく、現実を受け入れられていな状態にあり、この「現実を受け入れられない状態」はとても危ないということを理解していただきたいと思います。

 

犯罪被害にあって発症する精神疾患

 

急性期(事件直後)の精神疾患の代表的なものとしてASD(急性ストレス障害)というものがあります。ASDは、

 

①解離性の症状

②外傷的出来事の再体験

③外傷を想起させる刺激の回避

④強い不安と覚醒の亢進

 

この4種類の症状が認められることをいいます。特に②~④までの3つの症状はPTSDの症状と同じものです。ASDPTSDが1ヶ月以上持続する慢性疾患のため、急性期の病態を診断するために作られた概念です。なので、症状の持続は最低2日間~最大4週間と限定されていて、4週間以上続いた場合には改めてPTSDの診断がされることがあります。

 

もしも犯罪被害に遭ったら・・・

犯罪はいつも身近で起こっているということを、覚えておいてください。そして、もしも自分が被害に遭ってしまった時は、すぐに警察に連絡をしてください。もしも、警察に相談するのが怖い、病院に行くのが怖いという方は、まずは各都道府県の犯罪被害者支援センターへ連絡することを強くオススメします。

 

各犯罪被害者支援センターの連絡先は下のURLより検索できます。

 

http://nnvs.org/shien/list/

 

犯罪に遭わないことが一番の幸せですが、いつどこで遭ってしまうかわかりません。なので、支援してくれる団体があるということだけ覚えていていただけると嬉しいです。